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下右田遺跡発掘調査現地説明会を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日:2019年5月28日更新

下右田遺跡第42次発掘調査の現地説明会を開催しました

防府市文化財課では、さる5月26日(日曜日)月の桂の庭にほど近い発掘調査現場にて、下右田遺跡第42次発掘調査の現地説明会を開催しました。
当日は、地元のみなさんや市外からの方など65人の方にご来場頂きました。

現地説明会の写真です現地説明会の写真です

土器出土状況現地説明会の写真です

●調査の目的

これまで弥生時代から室町時代までの建物跡が多く見つかる遺跡の中心地点より北東約120mの位置でこれまで調査履歴の非常に少ない場所になります。
古代の佐波郡家(郡の役所)に関連する遺構の広がりを探ることを目的としました。
調査区の写真です

●調査の成果

成果1
集落の中核施設の北東端付近の可能性がある

今回の調査では、これまでの周辺の調査で見つかっている弥生時代後期~古墳時代初頭・古代・中世の建物が非常に希薄であることや古代~中世の間に堆積した山からの土砂を確認できました。
これらから、時代の環境の違いによって右田ヶ岳や佐波川からの土砂・水の影響がある場所であった可能性があります。
調査区全景
成果2
弥生時代から現代までの土地利用が明らかになった

今回の調査区周辺が弥生時代から現代まで、ほぼ継続的に集落として利用されてきたことが明らかになりました。
北から見た調査区
成果3
弥生時代後期~古墳時代初頭・古代末~中世の遺構が確認できた

今回の調査では、弥生時代後期~古墳時代初頭の溝や古代末~中世(平安時代~鎌倉時代)の建物2棟や溝が確認できました。中世の建物は右田条里地割に沿っていないことから、条里地割が調査地周辺まで及んでいないことが明らかになりました。
鎌倉時代の建物と付随する溝

●まとめ

これまでの調査成果から、右田小学校周辺が弥生時代~室町時代の遺構が密集する重要かつ安定的な場所であったことが明らかになっており、今回の調査地がその北東端に当たると推定できます。
古代の「郡家(郡の役所)」に関連する明確な遺構・遺物が確認できなかったことや土砂の堆積を確認したことは周辺環境を考えるうえで大きな成果となりました。
今回の調査地の南に中心的な施設が存在する可能性が出てきており、今後、古代の役所に関連する遺構の分布状況や遺跡の性格を探る調査を継続する予定です。
調査区から近世石州道